これは地震界隈 Advent Calendar 2020の15日目の記事です。
はじめに
こんにちは。東豊特快です。今回は震度配色まとめについての記事です。
この「震度配色まとめの話」は前編(これ)と後編(12/22公開予定)の2部構成となっています。この前編では「震度配色まとめとは?」「震度配色まとめの歴史」「これからの予定」の3つに分けて紹介します。では、まず「震度配色まとめ」について紹介します。
震度配色まとめとは?
突然ですが、今この記事を読んでいるあなたは上図のような地震マップを見たことがありますか?おそらくほとんどの人がこのような地震マップはテレビやネットニュースなどで見たことがあると思います。(ちなみにこの画像はBDStationというフリーソフトで作成しています。)この地震マップはテレビ局などによって大きく異なります。その例がこちら。
これは「平成30年北海道胆振東部地震」の地震マップです。この画像を見ると、背景色や同じ震度の色が大きく異なることが分かると思います。
このように地震マップには様々な種類があります。
(重要)先程述べたように、地震マップは「背景色や各震度配色」が存在します。この「背景色や各震度配色」を私はまとめて「震度配色」と呼びます。「震度配色」と聞けば、ほとんどの人が震度1〜7に割り当てられている色のみを想像すると思いますが、「震度配色」には震度0やマップの陸と海の配色も含むこととします。この話は後々重要になると思うので、頭の片隅に入れてもらえると幸いです。(※この考え方が地震界隈の方々に広まって欲しい)
ということは、「震度配色まとめ」とは「震度配色」+「まとめ」なので、「世の中にある様々な震度配色をまとめもの」になります。私はこの「震度配色まとめ」をTwitterやGoogleフォトで公開しています。(下の画像は震度配色まとめver2.2の1つです。)
それでは次に「震度配色まとめ」の歴史に移りましょう。
【小話①】 震度配色まとめの正式名称
震度配色まとめは実は略称で、正式名称があります。過去にTwitterでアンケート(母数=9ととても少ないですが)を取ったところ、知っていた人が9人中2人でしたので意外と知られていないです。先程の画像にもはっきり明記しているので、このときは知らない方が多くてびっくりしました。ということで、震度配色まとめの正式名称は「気象庁震度階級 配色 まとめ」です。実は「震度」は「気象庁震度階級」に限定しています(実際は台湾の震度階級の配色も含んでいます)。この際に是非覚えてください。
震度配色まとめの歴史
次に、震度配色まとめの歴史です。この章では震度配色まとめの歴史を時系列順に説明していきます(題名のまま)。
2020/07/19 震度配色まとめVer1.0
震度配色まとめVer1.0はこちら
ある地震のタイムシフト動画(何かは覚えていない)を見ていたときに、震度配色まとめのことが急に思い浮かび、それをそのまま形にしました。これが「震度配色まとめVer1.0」(以降V1と表記)です。おそらく思いついてから1週間程度で完成し、公開したと思います。V1はデザインや便利さなどは全く気にせずに作っていたので、とても簡易的です。配色は8種類で、いずれも新規配色です。
2020/08/12 震度配色まとめVer2.0
震度配色まとめVer2.0はこちら
震度配色まとめVer2.0(以降V2と表記)では震度配色の追加に加え、レイアウトの変更、震度配色の付属情報の追加、RGB値の公開などデザインや便利さを考えたものとなりました。配色数は13種類、新規配色は5種類です。また、JQuakeの開発者@NoneType1さんに配色のRGB値と説明を提供していただきました。情報提供に伴い、JQuake配色はV1からV2への更新時に色の更新を行っています。
【小話②】 独自調査のズレ
震度配色まとめを見ていると、配色の後に(独自調査)と表記されているものが多数あります。これはTwitterのツイートやYouTubeの動画を元に作成しているもので、公式が発表しているものではありません。また、配色名も同様です。このズレを解消するため、震度配色まとめVer3.0ではRGB値の変更がある可能性があります。(公式が発表してくださるとありがたい...)震度配色まとめのRGB値を元に様々なソフトを作る方はご注意ください。
2020/09/05 震度配色まとめVer2.1
震度配色まとめVer2.1はこちら
震度配色まとめVer2.1(以降V2.1と表記)はレイアウトはそのままで、配色の追加のみの更新でした。配色数は18種類、新規配色は5種類です。あまり震度配色まとめには関係ありませんが、V2.1で自作配色を3種類公開しました。この自作配色は現在@userlifelineさんのLifelinesAppシリーズで採用されています。自作配色のRGB値、名前はこの後に更新されているので、最新版はこちらをご覧ください。
2020/09/26 震度配色まとめVer2.2
震度配色まとめVer2.2はこちら
震度配色まとめVer2.2(以降V2.2と表記)もV2.1と同様、レイアウトはそのままで、配色の追加のみの更新でした。配色数は26種類、新規配色は8種類です。V2.2の更新は個人作成の配色の追加が多かったです。(Kiwi Monitor製作者の@compo031さんがKiwiカラースキームについての記事を書かれています。今後自作配色を作ろうと思っている方は参考になると思います。)
以上が震度配色まとめの歴史でした。章の最後にV2.2までの制作に協力してくださった方のリンクを貼っておきます。改めて、ご協力ありがとうございました。
@compo031さん:Kiwi Monitorカラースキーム第1版・第2版の掲載許可
@Nonetype1さん:JQuake配色のRGB値・説明の提供、掲載許可
@ryoryo_quakeさん:地牛Wake Up!現配色・旧配色の情報提供
@Yakijake_852さん:Grilled Salmon Color SchemeのRGB値・説明の提供、掲載許可
@Eqfi_193さん:Quick_EarthQuake配色のRGB値・説明の提供、掲載許可
@userlifelineさん:P2PM-EqInfo(仮)第1版のRGB値・説明の提供、掲載許可
@Fuku_121303さん:Quarog Color SchemeのRGB値・説明の提供、掲載許可
これからの予定
では最後にこれからの予定を書きたいと思います。次はレイアウトやRGB値など大幅な更新があるため、Ver3.0(以降V3と表記)の予定です。現在はV3のレイアウトを作成中で、完成版の公開は2021年1月の予定です。これから導入したいことや変更したいことがあるので、箇条書きスタイルで見ていきましょう。
- 配色の追加・更新:これは前章で多少触れました。V3の更新では、ごちゃごちゃしていた配色の順序も使用目的などで分類し、わかりやすくする予定です。
- 1→7と7→1の2バージョン:V2.2では上が震度7、下が震度1ですが、逆バージョンがほしいとの声もあったので2バージョンを作ることになりました。現行バージョン(上が7)はVer3.0α、新規バージョン(上が1)はVer3.0βの予定です。
- サンプルマップの追加:これはV3で導入されるかは分かりませんが、いずれ導入したいと思っています。
- 配色投稿フォームの作成:配色の募集は現在TwitterのDMなどで行っていますが、専用のフォームを作ってそこに募集してもらうという案もあります。現在Googleフォームを学んでいるところなので、暫く先になるかも知れないです。
- 震度配色まとめの説明動画:これは一度作成しようと思ったのですが、その当時は編集技術がなかったので、作成できませんでした。現在は当時よりも編集技術がついたので、気が向けば作成するかも知れないです。
現在考えている案はこのような感じです。書き出したら結構ありました(・・;)。中には実現できないものもあるかも知れませんが、震度配色まとめをもっと有名にするため、努力していきたいと思います。
最後に
いかがでしたか?
なんとこの記事は「前編」なので、もちろん後編もあります!(現在制作中)
後編では震度配色まとめの制作方法などに触れていきたいと思います。
後編をお楽しみに!
東豊特快(@Toho_SRST)
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